雪山でスキー!

かつてはウインタースポーツの花形であったスキーですが、スノーボードの登場で少し影が薄くなってしまった印象です。とはいえ日本生産性本部が発行する「レジャー白書2017」によると、スキーの参加人口は330万人、スノーボードは250万人とまだ差があります。ただ2009年には300万人程の差があったことを考えるとその差は随分と縮まってしまったことになります。

スキー人口減少の最大の理由はもちろん少子化ですが、しかしスノーボード人口の減少率よりも遥かに高い減少率をスキーは示しています。その理由ははやり若者へのイメージではないでしょうか。スキーやスノーボードの年代別の参加率を比べてみると、スキーは40代と10代が突出していて他は低調です。スノーボードは逆に20代が突出しています。これはお金と行動力が最もある20代に訴求する「おしゃれ」「かっこいい」というスノーボードのイメージが、10代の頃スキーを主におこなっていた層にスノーボードへの転向を促しているのだと考えられます。また現在40代を中心に形成されているスキー人口ですが、体力が減少する50代へと移行していくにつれその数は減少していくことになります。つまり今後のスキー人口は減少の一途を辿る、と見込まれている状況なのです。

多様化したスキーの魅力

しかしスキー人口がこのまま減っていくのをただ見ているだけではもちろんありません。業界としてもあの手この手でスキーの魅力を高める努力をおこなっています。スキーには現在「カービングスキー」と「ファットスキー」という種類があり、カービングスキーは従来のゲレンデを滑ることに特化したタイプ。ファットスキーは新雪やバックカントリーを滑ることを目的としたタイプで、板はカービングよりも幅広のものを使用します。またもっと言えばその中でも楽しむスタイルによって呼び名が変わってきます。たとえば通常のゲレンデで滑りを楽しむスタイルのことを「オールラウンドスキー」。スキー技術の基本的なものを指す「デモスキー」。パークやキッカーなどを使用し、トリックなどを入れながら滑るスキーのスタイルが「フリースタイルスキー」。そしてオリンピックでも有名になった細い板で細かいターンを繰り返す「モーグルスキー」です。つまり現在のスキーは多様化し、個人個人にあった楽しみ方ができるようになっているのです。スノーボードと違い両足が独立しているため、自分の意志に沿った細かい動きや、また瞬時の対応の妙があるスキー。未経験者が増えた現在だからこそ、もう一度その良さを見直したいものです。